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グローバルアートプラクティス専攻

グローバルアートプラクティス専攻

◆専攻概要

 東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻(GAP専攻)は、多様な視座をもとにした共有と実験の場で、文化の既存の枠を超えた領域横断的な実践を探究します。

>> グローバルアートプラクティス専攻 公式Webサイト

◆GAPのヴィジョン

An alternative global view and learning from its diverse perspectives
グローバル社会に対する批評的な眼差しをもって、異なる文化、言語、ジェンダー等を有する人々と学び合い、深め合う場を目指します。既存の地理的条件や国家、文化的背景を越えた文脈で同時代芸術を捉え、過去の芸術を学び/学びほぐし、複層的な視座や価値観から生まれる実践を重視します。グローバル化がもたらす地球規模の課題とともに、太古の昔から続く普遍的な問いに向き合います。

Curriculum collaborating with international partners
パリ国立高等美術学校、ロンドン芸術大学セントラル?セント?マーチンズ校と連携し、1年時には共同授業を実施しています。アートスクールの国際ネットワークであるSHARED CAMPUSの一員としても教育、研究プログラムに参画しています。また世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、研究者らを講師として招き、アートを通じて現代の課題に取り組む授業を開催しています。本専攻は本学において唯一、英語を第一言語としています。

Arts as inquiry and the exploration of trans-disciplinary practice
私たちは個々の創作者が探究する問いとしてのアート、それを顕在化させる技術としてのアート、そこに関わる手と身体に焦点を置いています。教員、学生は既存の表現メディアやジャンルに捉われない、多様で領域横断的な方法論で創作?研究を行っています。具体的には、彫刻、絵画、ドローイング、工芸、パフォーマンスやアクションなどの身体を伴う表現、映像やメディアアート、社会関与型アートや参加型アートなどの実践を通じ、既存のフレームを揺さぶり、新たな表現言語を生み出していくことを目指します。

Integration of theory and practice and responding to society
個々の表現が立脚する社会や歴史への考察、複数の芸術史を踏まえた新たな理論の構築、その実践としての創作への循環を重視します。それを可能にするリサーチや社会関与の手法を開拓する機会を幅広く提供します。同時に、異なる背景をもつ他者と共感する力、相互に翻訳する力、ローカルかつ固有の問いをインターローカルな問いとして紡いでゆく力を、理論と実践の両輪から養います。

◆カリキュラム

1 . アート?プラクティス

グローバルアート共同プロジェクト
 世界最高峰の美術系大学と本専攻の教員と学生がユニットを構成して共同カリキュラムの授業を実施し、日本と相手国において実技授業を開講します。授業は原則として英語で行われます。
2016-2018年のグローバルアート共同プロジェクトはロンドン芸術大学セントラル?セント?マーチンズ校(CSM)、パリ国立高等美術学校(BAP)と実施。それぞれのテーマのもとで講義、リサーチ、ワークショップ、制作、発表等をおこないます。これらのグローバルアート共同プロジェクトのプロセスや結果は、リアルタイムでグローバルアートプラクティス専攻 公式Webサイトに公開します。

GAPゼミ
 GAP教員によるゼミ活動を実施します。それぞれの専門的知見から通年あるいは集中講義の授業を開講しています。
 2018年度新しく開講した「藤原ゼミ | 手を使って考える」は2017年度までのGAP演習(木工芸、漆、染色、彫刻、和紙、ガラス、金工、パフォーマンス等の演習)を踏襲し、造形素材に対する知識と技法の習得を通して、造形における素材と技法の意味の探求します。独自の近代化を経た日本で本学が培った美術諸領域の伝統と技術のダイナミズムを横断的に学ぶ演習です。実技を通じて近代化と伝統を熟考し批評的洞察に導きます。

修了制作?研究
 修士2年次は、1年間を通して修了に向けた作品制作やエッセイ、および論文の執筆に取り組みます。学生自ら目標を設定し、それを達成し、修士号の資格に相応しいレベルの成果物を発表します。

2 . アートコミュニケーション

 海外の連携校との交流や共同制作をする際に必要なコミュニケーション能力を養うことを目的とした授業。学生のレベルに合わせて英語の語学力向上を図るだけでなく、英語でのポートフォリオや自己紹介の準備、現代アート史上重要なアート?セオリーを題材としたリーディング、ディスカッションなどを行うことで、アーティストとして世界を舞台に活動するために必要なコミュニケーション能力とは何か、それぞれの方法を見つけることを目指します。

3 . 社会実践論

 現代アートの世界をリードするトップクラスの専門家をゲスト講師として海外から招聘し、グローバルな文脈で現代アートの社会実践における重要な問題を取り上げるセミナー形式の授業、講演会ならびにフォーラム等を開催します。また、招聘した教授から直接個人指導をうけることができます。
 グローバルな文脈について多面的に理解を深めることで、他者の考えや感情を共有できる基盤をつくります。それらのプロセスを通じて、学生が互いに個性を尊重しながら、討議や発表など活動の場を展開できる能力を育てます。

【2016年度招聘講師陣】
マレック?バルテリック (美術評論家?美術史家?詩人)
ホウ?ハンルー (キュレーター)
イ?ヨンウ (芸術理論家?キュレーター)
ワン?フィ(思想家)

【2017年度招聘講師陣】
アルフレッド?ジャー (アーティスト?建築家?映像作家)
ギム?ホンソック (アーティスト)
シュッタブラタ?セングプタ (アーティスト?キュレーター)

【2018年度招聘講師陣】
チャン?ヨンへ重工業(アーティスト)
ソン?ドン(アーティスト)

【2019年度招聘講師陣】
ルアンルパ (アーティストコレクティブ)
オン?ケンセン(演出家)
ソン?ドン(アーティスト)
イン?シウジェン(アーティスト)

【2020年度招聘講師陣】
パク?シェンジェン(アーティスト)
ルアンルパ (アーティストコレクティブ)

4 . GAP古美術研究旅行

 長い歴史をもつ京都と奈良への古美術研究旅行は 、本学の伝統的なカリキュラム のひとつて?す。事前の授業で建築や仏像など日本の古美術について学び、現地では、普段は入れない内陣に入れていただいての拝観や建築?庭園めぐりなどを行います。細かな部分の観察を含めて、単なる鑑賞を超えた密度の高い経験をつむ研究旅行です。

5 . GAP演習

 M1にむけて、スタジオ、共通工房、フィールドワークの実技指導がおこなわれます。「独自のアート?プラクティスの生成」を軸に、学生それぞれが制作する環境をつくり、展示方法を模索していきます。作品の実現方法、展覧会の設営方法の基礎を身につけます。

6 . GAP特論

 現代社会における課題を多角的に思考するセミナー。本専攻の理論系教員全員が担当し、それぞれの専門領域をベースに狭義の美術の枠にとらわれずに多角的にアプローチし、学生と共に考える。学生には、現代社会の課題について自らの問いをたて、探求し、それを対話の中から深めていって欲しい。教員による講義を受動的に学校の授業をや課題の一つとしてルーティンに捉えるのではなく、積極的に自らの問題として臨んでもらいたい。GAPの学びの柱である「マルチ?パースペクティブ」でものを見る力と「聞く力」をつけてもらいたい。

指導教員

教育科目